事業紹介Business Outline

総合建設コンサルタントとして事業実現に向け、
あらゆる分野において構想~計画~測量調査~解析~設計~施工監理まで
総合的かつ最新の技術力を持って地域に貢献していきます。

物流・食川・海・農業

物流や農水産業に欠かせない港湾や漁場、農業環境そのものの調査から設計まで行います。また周辺の暮らしを守るため河川・海岸関連の施設設計も行っています。

津波に対しての
防波堤のための地質調査

  • 物流・食
  • 防災・保全
  • 環境・自然

近い将来発生が懸念される太平洋沖の地震において、広い範囲で津波による被害が想定されています。そこで私たちは、市民及び社会インフラの安全性の確保を目的とした防波堤の嵩上げ工事に伴い、設計・施工に資する地盤情報の収集を目的とした地質調査を実施しています。


MEMBER

● 道路防災課

  • 令和2年入社
    Kさん

  • 令和3年入社
    Nさん


やったこと

  • 防波堤かさ上げ工事における地質調査
  • 基礎地盤解析
  • 液状化判定

やりがい

安全・工程管理および近隣住民の配慮に焦点を当てた調査計画の策定は、非常に困難な作業でしたが、これらの取り組みが市民と社会インフラの安全を確保する一翼を担っていることを認識し、大きな達成感を感じることができました。

新しい取り組み

地震により液状化現象が発生する可能性を考慮し、調査地点の各土層を対象に液状化判定を行っています。

パブリックコンサルタントの強み

他部署(海洋港湾分野)との緊密な連携により、防波堤の設計条件を把握することが可能です。それをもとに地質調査計画を緻密に策定しています。

PROJECT
07

担当領域:

  • #多自然型川作り
  • #保全対策検討・実施

川の学習会
子供たちへの準備とサポート

  • 物流・食
  • 環境・自然

河川の整備によって、治水安全度の確保とともに淵や河原の形成など、魚類の生息環境の保全と子供たちの川遊びの場所を創ることができました。『かわ塾!網走川』は、地元の河川環境を次世代に継承する目的で、子供たちに川の自然体験を提供する学習会です。このプログラムは令和4年度で12年間にわたり続けられており、私たちは河川管理者や教育委員会と協力し、講師との調整、現場の事前準備、開催サポートなど、あらゆる側面を担当しています。


MEMBER

● 環境調査課

  • 平成9年入社
    Yさん

  • 平成8年入社
    Nさん

  • 令和3年入社
    Nさん


やったこと

  • イベント前の段取り:(主催者と連絡・下見・安全確認)
  • 現地学習会「かわ塾!網走川」サポート:(会場設営・昼食の用意・子供たちの川中サポート・救護)

やりがい

現地学習会では、川歩きの練習から魚取り、川流れ体験まで行います。地元の子供たちの多くが初めての川遊び。最初は恐れる子もいますが、一度体験すると、楽しさに夢中になります。準備は大変ですが、子供たちが笑顔で「楽しかった」と言ってくれることは、次年度への大きなやりがいです。

新しい取り組み

現地学習会で大切なのは、大人も子供も安全かつ楽しい活動です。そのために、事故を防ぐことが最も重要です。河川での安全確保は通常の業務では学びにくいため、職員はRAC(川に学ぶ体験活動協議会)の講習を受け、子供たちの川中サポートに備えています。

パブリックコンサルタントの強み

普段から河川に関わる生き物調査に携わっているため、職員が川の成り立ちや生物に詳しいことが強みです。このため、子供たちに川の生き物のことを何か聞かれた場合も、その場で的確に答えることができ、現地学習会も盛り上がります。また、現地学習会を長年サポートしてきた経験から、活動箇所の危険エリアなどを熟知しているため、関係者に情報提供も可能です。

イトウ保全のための
魚道整備

  • 物流・食
  • 環境・自然

河川には過去に様々な目的で、落差工や床止め、取水堰などの横断工作物が設けられています。しかし、これらの構造物が地質や流量変動、流域特性に合わない場合、損壊や過剰な落差を引き起こす可能性があります。また、これらの施設は川を移動する魚類にとって障害となります。道北の河川において、遡上できないイトウ(絶滅危惧種)個体群と問題のある工作物を特定し、産卵遡上経路を確保するために、床止め5基への魚道整備の提案を行いました。


MEMBER

● 環境調査課

  • 平成13年入社
    Tさん

  • 平成27年入社
    Iさん


やったこと

  • イトウの産卵遡上時期と個体数
  • イトウの産卵遡上を阻害している床止めの特定

やりがい

ある年の調査中、イトウが床止めを遡上しようとして水叩きに乗り上げ、身動きが取れなくなりました。これを映像で記録し、すぐに発注者にイトウ保護のための魚道必要性を提案し、計画が実現しました。イトウの保全への貢献を感じた瞬間、大きなやりがいを感じることができました。

新しい取り組み

川のイトウ個体数が極めて少ないことがわかり、状況は危機的です。そこで、最新のDNA検出技術を導入して、遡上個体を追跡する方法を開発中です。これにより、コスト削減と迅速な情報収集が可能になり、生態系保護に向けた努力を強化します。

パブリックコンサルタントの強み

私たちは大きな1級河川から、砂防や農業で整備される幅1mの小川まで、多岐にわたる現場経験を積んでいます。特にイトウという魚種は、大河川や湖で成長し、末端支流で産卵する特異な生態を持っています。私たちは中小河川に通年で注視し、その生態系を理解することで、イトウの再生産環境における問題を迅速に察知し、対策を講じることができます。

PROJECT
09

担当領域:

水産資源の回復・増大を
目的とした魚礁効果と生物調査

  • 物流・食
  • 環境・自然

現在の日本の漁業生産量はピーク時の約半分まで減少し、漁場を取り巻く状況は磯焼けや沿岸域の開発により、水産生産の産卵・育成の場が大幅に減少しています。そこで、水産資源の回復・増大を目指し、生態系全体の生産力を向上させるため、生物調査を通じて水産生物の生活史に基づいた情報収集を行い、魚礁整備の効果に関する情報を収集しました。また、魚礁整備の効果を定量的に評価し、今後の効果的な漁場整備への貢献を目指しています。


MEMBER

● 河川・海洋港湾課

  • 平成7年入社
    Tさん

  • 平成25年入社
    Kさん


やったこと

  • 底質調査(採泥器で底質を採取し粒度分布、CODを分析)
  • 稚仔魚調査(ソリネットで稚魚を採取し種の同定)
  • 底生生物調査(採泥器でベントスを採取し種の同定)
  • ROV調査(無人潜水機を使用し魚礁の魚の集まり状況を調査)
  • 漁獲調査(刺網や釣りにより漁獲し、胃内容物を調査)

やりがい

漁獲した魚類が何を食べているのか、胃の内容物を調べる調査を実施しました。漁獲した魚は1000匹以上、生態を確認するため、直ぐに解剖と胃の採取を行います。深夜までかかりましたが、全て終わった時には達成感を得られました。

新しい取り組み

潜水士での調査が困難な水深100m地点の生物調査はROV(無人潜水機)を使用。漁礁施設の周りに蝟集する魚類を観察し、魚種と蝟集量、漁礁付着生物を確認しました。

パブリックコンサルタントの強み

設計業務を中心に展開している中で、生物調査プロジェクトを通じて生物学に関する専門知識と経験を活かすことができます。

漁港施設の設計

  • 物流・食
  • 情報・技術

漁港は水産物供給基地として、様々な魚を陸揚げして流通する拠点となっています。陸揚げする対象魚種は海域により異なり、その手法も小型底曳き網、定置網、海面養殖漁業等、使用する船舶も異なります。しかし、経年経過と共に対象魚種の変移や船舶の大型化、老朽化により従来施設では漁業活動の作業効率が低下するなどの課題もあります。このため、漁港の利用状況から漁業活動の支援を行うために漁港施設の設計を行っています。漁港施設は防波堤、岸壁、物揚場、護岸、航路、泊地、道路など多岐にわたり、海洋施設として波浪解析なども行います。


MEMBER

● 河川・海洋港湾課

  • 平成5年入社
    Tさん

  • 平成7年入社
    Tさん


やったこと

  • 漁港施設拡張事業の内、現地調査(路線測量、深浅測量)
  • 波浪推算(波浪解析計算)
  • 漁港施設の基本設計及び実施設計(岸壁、護岸、道路、泊地)

やりがい

自分が設計し、施工を完了した施設を実際に現地で見ると、感動と達成感が湧き上がります。その後、それが公表され、地図やGoogle Mapsに追加されるのを見ると、私たちの仕事が実際に地図に刻まれていることを実感します。

新しい取り組み

管内漁港では実績の無かった耐震岸壁の設計を行い、対象施設の機能を考慮した耐震性能を確保しました。

パブリックコンサルタントの強み

総合コンサルタントとして、現地調査は測量調査課と連携し、設計に関わるコントロールポイントを現地で共有しました。道路設計は道路・防災課が担当し、漁港施設の機能を踏まえて、道路線形計画から設計までを実施しました。協議も含めて各課担当者が対応することで円滑に業務を進めることができました。

PROJECT
12

担当領域:

河川の生態系及び水産資源保護のための環境整備

  • 物流・食
  • 環境・自然
  • 情報・技術

農業用明渠排水事業で整備された河川において、縦断勾配の緩和等のために構築された落差工により水面差が生じ、従来上流域に遡上、産卵を求めていた魚類等への障害を解消するための整備計画であり、対象魚種以外の小型魚、底生生物が従来の河川形態と同様な自由に河川内を遡上、降下が可能な施設作りを目指すことを目的としました。


MEMBER

● 農業土木課

  • 平成3年入社
    Sさん

  • 平成29年入社
    Yさん


やったこと

  • 流況調査:対象魚種遡上期での水深・流速等の調査
  • UAV空撮:対象ヶ所の空撮、点群データの作成
  • 魚道の設計:魚道工本体、護岸工等
  • 魚道の完成形を3Dモデル化

やりがい

現況の河川や水生生物に最適な魚道は何かを試行錯誤しながら調査、設計を行ったため、施工後の完成した魚道を実際に見て、大きな達成感とやりがいを感じました。

新しい取り組み

現況の斜面や凹凸などの複雑で分かりずらい地形をレーザードローンにより測量し、3DCADで可視化を行いました。また、魚道の3次元モデルを作成し、3次元化した地形と重ね合わせることで、周辺地域の住民など、誰が見ても完成形をイメージしやすい説明資料を作成しました。

パブリックコンサルタントの強み

総合コンサルタントである当社として魚類、生物の生態や行動、構造物が環境へ及ぼす影響などの知識に長けている様々な課の担当者からの適切なアドバイスを参考にすることができ、正確且つ安全、的確な業務の遂行、成果品を完成することができることが強みであり、農業農村整備事業貢献している。